デスピサロでなくシンシアの為。ドラクエ4勇者がロザリー復活させた理由

「勇者様、本当にこれでよかったの?」

「うん、後悔はしていないよ。」

「無理しちゃって。
 今日はもう先に宿屋に行って休んでていいわよ。
 後はアタシらがやっとくから。」

「ありがとう。」

 

僕は仲間たちの暖かい言葉に甘え、一人宿に向かう。

今日は今いる町、ロザリーヒルにて一泊する予定だ。


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宿屋に向かって一人とぼとぼと歩く。

すると涙が僕の頬を伝って流れ落ちた。

言葉では「違う」と言ってみたものの、やはり心のどこかでは後悔していたのかもしれない。

いや、大丈夫。

僕の決断は間違っていなかった。

大丈夫。大丈夫。

そう自分に言い聞かせるように頭の中で何度も繰り返し、僕は足早に宿屋に向かった。

 

回想1~勇者の決断

(1時間前)

「勇者様、この世界樹の花を本当にロザリーに使うつもり?
 正気なの?」

「そうよ、だってロザリーはデスピサロの恋人なのよ!
 言わば敵みたいなものじゃないの!」

「勇者殿の決断ゆえ反対は致しませぬ。
 だがしかしデスピサロは勇者殿の恋人を殺めたり、サントハイム王失踪の現況ですぞ。
 もう一度よく考えてみなされ。」

「勇者様だってまだ一人の若者。
 たまには世界のことよりも自分の恋人を選んだとしても、誰も文句など言いますまい。」

 

みんなが僕を説得する。

ロザリーは敵だ。

それよりも僕の恋人だったシンシアを生き返らせるべきだ。

世界を救ったんだからそれくらい許されるだろう。

 

言っていることは分かる。

できれば僕だってそうしたい。

でもこれはシンシアの願いだ。

もしそれを無視してシンシアを生き返らせても、きっとシンシアは喜んでくれない。

それが分かっているから僕はロザリーを生き返らせた。

この世にたった1つだけの、千年に一度しか咲かないこの花を使って。

 

復活

世界樹の花を使うと、辺り一面が眩しく光る。

そして目の前に一人の少女が現れた。

間違いない。

これはロザリーだ。

昔一度見たことがあるから顔はよく覚えている。

 

その少女がこちらに近づく。

そしていまだに悩み後悔している僕の感情とは裏腹に、優しく、そして明るい笑顔で話しかけてくる。

「貴方は勇者様ですね。
 助けてくれてありがとう。」

「どういたしまして。」

「何かお礼できるものがあれば良いのだけれど。
 え~と。
 私にできることはあるかしら?」

「いや、気持ちだけで十分だよ。
 それよりもデスピサロを止めに行こう。」

 

 

しっかりと握りしめていたはずの世界樹の花が、いつのまにか跡形もなく消えている。

もしかしたらと淡い期待をしてみたものの、やはり一度きりしか使えなかったようだ。

これでもうシンシアを生き返らせることはできない。

もう二度と。

 

回想2~シンシアとの約束

宿屋に着くと僕はベッドに腰掛ける。

そしてふとシンシアとの約束が脳裏をよぎった。

 

 

僕は既に一度デスピサロを倒している。

その後に故郷に戻ったとき、突然シンシアが現れて僕にこう言ったのだ。

「お願い、ロザリーを生き返らせて。
 そして人間と魔物の争いを終わらせるの。
 あなたなら本当に平和な世界にできるはずよ。」

 

いつしかシンシアは消えていた。

あれは夢だったのか、幻だったのか、それともパラレルワールドか何かだったのか。

今となってはよくわからない。

でも、いずれにせよシンシアの願いであり約束である。

叶えないわけにはいかない。

でないと無残に殺されたシンシアが浮かばれない。

 

そうして必死にやってきた結果が今日の出来事である。

裏ダンジョンでエッグラチキーラを倒し、

世界樹に登って花を手に入れ、

そしてその花を使ってロザリーを生き返らせる。

後はロザリーを連れて行き、デスピサロを止める。

最後に真の敵であるエビルプリーストを倒せば全て解決である。

 

 

これで魔物も人間も争わない、本当の平和が訪れるはずである。

約束までもう少し。

待っててねシンシア。

 

優しい仲間たち

シンシアは生き返らなかったけど、僕は仲間に恵まれている。

ミネアとマーニャは、父親とオーリンだって生き返らせたかったはず。

アリーナだって、全ての元凶であるデスピサロの恋人を生き返らせたりなんて本当は望んでないはず。

もちろんプライもクリフトも。

トルネコやライアンだって同じであろう。

誰であっても、普通はロザリーを生き返らせるのは嫌である。

 

ただ、みんな多少の反対はしながらも、それでも僕の意見を尊重してくれた。

きっと僕の心情を理解してくれていたのだろう。

これほどありがたいことはない。

優しさが身にしみる。

みんなありがとう。

 

いつしか僕は眠りに落ちていた。

 

 

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デスピサロ城へ

次の日の朝、早くに目を覚ました僕は旅の支度を整える。

今日はデスピサロを説得しに行く日。

泣くのも後悔するのもまだ早い。

全ては方が付いてから。

 

僕は大切な仲間とロザリーを引き連れ、魔王のいる場所へ向けて旅に出た。

 

 

あとがき

一つ断りを入れておきますが、これは一部原作を無視した想像物語となっております。

あしからず。

 

 

ここから本題。

主人公がシンシアじゃなくてなぜロザリーを生き返らせたのかは、ゲームが発売されて以降の謎。

ネットでも様々な意見が飛び交い、あーでもないこーでもないと騒がれていました。

 

そして私の考えはひとつ。

物語にも書いたように、「シンシアの願い」だったから。

本当に平和な世の中にするためには、「ロザリーを復活」させてデスピサロを止めること。

そして人間と魔物との争いに終止符を打つことが大切と考えていたのではないかと思います。

いや、分かりませんが。

きっと5章のエンディングの時にそう言われたのだと思います。

※ただの感です。

 

そしてその願いを叶えるため、望まぬロザリーを復活させた勇者は最後まで悩んでいたと思います。

本当はシンシアを生き返らせたい。

そして一緒に暮らしたい。

そう考えるのが普通。

でもそれをグッと我慢して、ロザリーを復活させた勇者。

 

うーん。

可哀想すぎる・・・。

 

 

まあ今日のお話はこんな感じです。

以上、プレステ版リメイク発売から10年以上経った、今更な私の考えでした。

 

おわり

 

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