ライアンが来るなんて聞いてない!部下のミスでピサロのてさき大ピンチ!

これはとあるボスが、ライアンと戦う物語。
(ドラクエ4 第1章)
序盤すぎて全く記憶にない人も多いと思いますが、今日はそんなボスの心情について書いていきたいと思います。
それでは、ご覧ください。
はじめに紹介
まずはドラクエ4を知らない方のために、ライアンとボスについて簡単に紹介します。
もうそんなの知ってるよ!って方は、読み飛ばして次の章へ!
ライアン
バトランドに仕える一人の戦士。
見た目はピンクの服装で怪しい男に見えるが、真面目で村人や同僚からも慕われている。
子供が突如いなくなる事件が起きたことから、王様の命令を受けて旅に出る。
旅の途中でホイミンことホイミスライムと出会い、一緒に旅をすることになる。
ピサロのてさき
ドラクエ4第1章に出てくるボスで、名前もまともに付けてもらえない可哀想な奴。
上司(ピサロ)の命令で子供を誘拐していたが、運悪くライアンに見つかりあえなく倒される。
しかもライアンに見つかった原因は手下のせい。
本当に可哀想・・・。
戦闘面では、ギラとかメラとか使ってくる。
完全に魔法使い型のタイプ。
以上、説明おしまい!
それではここから、私が考えるボスの新たな一面についてお話していきます。
上司命令
「全魔物に告ぐ! 勇者の可能性のある人間の子供を誘拐しろ!」
「脅威となるものは早めに摘み取れ!いいな、わかったな!」
ワシは「ピサロのてさき」。
もうかれこれ何十年もピサロ様に仕えているというのに、未だに名前も付けてもらえない可哀想な魔物じゃ。
しかももう老いぼれじゃというのに、ピサロ様のご命令でいつ帰れるかも分からない仕事に行くことになった・・・。
「ピサロのてさき様!おいていかないでください!」
そう叫びながら走ってくるのは、ワシの部下の「おおめだま」。
要領が悪く、しかもドジ。
ワシの悩みの1つでもある。
それに不気味な容姿で、ちっとも可愛くない。
困った奴じゃ。
「ピサロのてさき様! 私、良い案を思いつきました!」
「ここにある空飛ぶ靴を使って、子供をおびき寄せてはどうでしょう?」
「う~む、かなり周りクドいやり方じゃな?」
「で、でも、このやり方なら大人を欺けます!」
「それに大人が恐い・・・、じゃなかった。何よりリスクが少ないのが良いです!」
(コイツ今、大人が恐いと言いかけたな?けしからん!)
(まあ、でもワシも最近歳で腰も痛くなってきたことじゃし、安全に事を進めるのには一理あるやもしれん。」
「よし、今回はその案で行こう。おおめだまよ、早速準備に取り掛かるのじゃ!」
(コイツの案だし、何か失敗したらコイツのせいにしてしまおう。)
「わ、分かりましたピサロのてさき様! すぐに準備に取り掛かります!」
こうしてピサロのてさきとおおめだまは、イムルの村の子供をターゲットにして作戦を進めるのであった。
子供誘拐
おおめだまの調べによると、イムルの村周辺には子供たちしか知らない遊び場があるらしい。
これは使えると思ったおおめだまは、早速ピサロのてさきに報告する。
「ピサロのてさき様!この村の近くの井戸に、子供たちしか知らない遊び場があるそうです!」
「そこに空飛ぶ靴を仕掛けて、近くの塔で待ち構えましょう!」
「でかした!それでは引き続き準備を進めるのじゃ!」
「了解しました!」
その後、ピサロのてさきとおおめだまは、順調に子供たちを誘拐していく。
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おおめだまの過ち
「こっちへおいでよ。」
おおめだまは、声色を変えて今日も人間の子供たちを勧誘する。
最近仕事にも慣れてきたらしく、始めた当初のような緊張感もない。
段々と気が緩み始めている頃だ。
「そっちじゃないよ。こっちだよ。」
おおめだまの声に釣られ、また一人の人間がやって来た。
(ん?なんか今回の人間はいつもと違う気がするな。)
(髭も生えているし、なんか強そうだ。)
(それに、なぜかホイミスライムと歩き出したぞ?)
これが後に勇者のお供となる「ライアン」である。
しかしアホなおおめだまは、そんなことには全く気づいていない。
なんと、「ちょっと大きな子供が来たな」くらいに勘違いしているほどだ!
全く、呆れたものである・・・。
(よーし!また人間を一人、空飛ぶ靴まで案内したぞ!)
(これでピサロのてさき様に褒めてもらおう!)
おおめだまは、ピサロのてさき様に報告する。
「ピサロのてさき様!また一人、人間を騙しました!」
「もうすぐこの塔までやってくると思います!」
「おお~でかしたぞ、おおめだまよ!」
「褒美に今日はもう休んでも良いぞ!」
魔物二人は上機嫌である。
これだけ活躍すれば、昇進も夢じゃないと、うかうかし始めている。
あとで大変な目に合うとも知らずに・・・。
ライアン現る!
明くる日。
「子供たちを返せ。」
突然一人の人間(と一匹の魔物)が現れ、野太い声でそう叫ぶ。
(あれ?コイツ大人じゃね?)
(おおめだまの奴、しくじりやがったな!)
おおめだまの方をギロりと睨むと目をそらされる。
ワシに謝る気は無いらしい・・・。
そしてピサロのてさきは平静を装いつつ、ライアンにこう脅しをかける。
「お、お前が来るのは分かっていたのじゃ。」
「だがしかし!ワシも魔物と言えど鬼じゃない。」
「今引き返すのなら許してやるぞ?」
「ライアンさんは、そんなこと絶対にしないよ!」
「お前みたいな悪いやつは、ライアンさんからひどい目に合えば良いんだ!」
(なんじゃあのホイミスライム?ワシの部下のくせに人間の味方してやがる。)
(さては裏切ったな!?そうなのか??)
(だったら今月分の給料を返せ!!)
「ホイミスライムのくせに生意気な!お前なんてこうしてやる!」
「メラゾーマ(という名のただのメラ)!」
「熱いよ~火傷しちゃったらどうしてくれるのさ!」
(火傷だと!?コイツ、ワシの最上級魔法を食らっておいて火傷程度じゃと??)
(このホイミスライム、なんでこんな強いんじゃ?)
(てかホイミスライムでこれなら、このオッサンもっと強いの?やばくね?)
(うちのおおめだまよりも絶対優秀じゃね?しかも可愛いとか反則じゃ!!)
「今のは挨拶程度の魔法じゃ(もちろん嘘)。次は本気で行くぞ?」
「良いのか?辞めるなら今のうちじゃぞ?(ぜひ辞めてくれ!)」
ピサロのてさきは必死に強がって脅しをかける。
「御託はいい。早くやるぞ。」
「早とちりな奴じゃ!では、いざ参らん!」
こうして、ピサロのてさきとライアンの戦いが始まったのであった。
もちろん結果は皆さんの知っているとおりである。
(ライアン余裕の大勝利。)
完
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