実は性格が悪い美人妻ネネの正体!苦労人トルネコが語るぼやきとは?

「トルネコさん、今日も頑張ってね!」
そう言って私に大きなパンを差し出したのは、私の妻であるネネだ。
私はそれを袋にしまうと、「言ってきます」と一言だけ伝え、ネネに背中を向けていつものように不思議なダンジョンに向かう。
ここでネネについて紹介しておこう。
ネネは誰が見ても「超が付くほど美人」で、しかもかなり若い。
こんな美人妻を貰えた私を羨ましい、勝ち組だ等と言う人も多いが、実は違う。
外面が良いだけで中身は悪魔!
それはなぜかって?
ネネには恐ろしすぎて話せないので、変わりに読者の皆さんに私の愚痴を聞いてほしい・・・。
ネネのお弁当
ネネは昔(ドラクエ4時代)、毎日お手製のお弁当を作ってくれた。
本人曰く、「裁縫は苦手だが料理は得意」とのことで、気合が入っている。
食べると薬草のように体力を回復できるし、とても美味しい愛妻弁当だ。
しかしそんな便利なお弁当も、残念なことに使う機会がなかった。
ゲームの仕様上、私は「雇われ店員」だったので、体力回復は基本必要ない。
それに今と違って「腹減りシステム」もないのでお腹も減らない。
当然、使い道のないお弁当は近くのお店で毎日売っていた。
これが悲劇の始まり。
なんと、私がお弁当を毎日売っているのがネネにバレてしまったのだ。
「あたしが作ったお弁当を売るなんてひどい!!」
そう言ったネネはそれからお弁当を作るのを辞め、パンしか渡してくれなくなった。
しかもフランスパン。
当然パンを切ってもくれないので大きくて食べにくいし、バターもジャムさえも渡してくれないから喉も乾く。
誰がどう見ても私の自業自得なのは分かるが、それでも危険なダンジョンに旅立つ(元)英雄に対して「パンだけ」とはあまりにもひどい仕打ちだ。
ゲームだから味なんて分からないが、それでもたまには美味しいご飯が食べたいものだ。
せめておにぎりくらい準備してくれないだろうか・・・。
凄腕ネネ! 経営者の資格あり!
話は変わるが、ネネにはビジネスの才能がある。
その証拠に昔(ドラクエ4 3章時代)、店を経営してからはビックリするほどの売上を叩き出した。
どんなマジックを使ったのかは分からないが、お隣のお店で勝った「買値」の1.5倍の値段で売り上げる。
しかもたった1日で。
売上を上げてくれるのは嬉しいが、ここでとある疑問が湧く。
あれ?
私の活躍のおかげでこの町の治安は良くなっているはずなのに、なぜこんなにも武器が売れるんだ?
そもそもこの町にいる兵隊の数なんてたかが知れてるはず。
何か怪しい手段をとっているのではと心配になるが、夫として信用しておこう。
(怖くて深く考えたくないだけ)
凄腕ネネ! さらなる跳躍!
ネネの凄い所はそれだけではない。
気づけば私の長年の夢だった武器屋のお店を「勝手にたたみ」、銀行にしていた。
ネネは物販だけではなく、資産運用にも長けているのである。
しかしこれには空いた口が塞がらなかった。
私が自分のお店を持つのが夢だって知ってるはずだよね?
そのために100Gの安日給で雇われ店員してたの知ってるよね?
まさかお弁当売った仕返しで店を売払ったのか?
それにしたって、(ゲーム内時間で)開店から数時間足らずでこの仕打は酷くないかい?
この件についてもネネが怖いので何も話していないが、内心はとても腹立たしいのである。
スポンサーリンク
ネネの株価上昇=私の株価大暴落
ネネは外面はとても良いため、ご近所さんや評判を聞いた村人の評価は高い。
しかし考えてみてほしい。
その裏で私がなんと言われているのかを。
【会話例その1】
ヒソヒソヒソ。(村人たちの会話)
村人A:あそこの奥さん、かなりの凄腕で売上が凄かったらしいわよ!
村人B:そうなの?でも旦那さんって商人でしょ?
村人C:そうそう、でも旦那さん商人のくせに、ついこの間まで専業主婦だった奥さんよりも商人の才能ないみたいなのよ。
村人D:私なら恥ずかしくて町を出歩けないわね。
全部聞こえてますよオイ!
そういう話は本人が聞こえてない所でやりなさい!!
傷つくでしょうが!!
【会話例その2】
ガヤガヤガヤ。(村人たちの会話)
村人A:あそこの奥さん、何やら高額で武器を売ってたらしいわよ。それなのに1日でほぼ全ての商品が完売するみたい。
村人B:えー、なんだか恐いわね。どんな手段を使っているのかしら。
村人C:そんなの決まってるじゃない。あれよあれ!
村人D:えー、それじゃあ旦那さんが可哀想すぎるわ!
それ以上言うじゃない!!
断じて違うからな!!(小声)
それでもトルネコは今日もゆく!
このように噂好きの奥様どもから恥じらいを受け、コソコソと隠れながらの日々を送っている。
それでもネネや村人に文句を言わずに世界平和に貢献しているのは、トルネコの根が優しいからに違いない。
そしてトルネコは重い腰を上げ、(何?重いのは腰じゃなくて体重だって?)今日も不思議なダンジョンに出稼ぎにいくのであった。
おしまい
さいごに
本記事は原作(ドラクエ4、トルネコの大冒険)を元に書いていますが、時折過剰表現を含んだフィクションとなっています。
ちなみに悪者にされた「ネネ」はこれまでにないくらい良いキャラなので、ドラクエを知らない方は騙されないように!
関連記事
どんなに優しいトルネコだってストレスは溜まるもの。
そのストレスのはけ口として、トルネコは「ガーゴイル店長」からときどき「盗み」をしています。
そんなトルネコとガーゴイルの日々のバトルを繰り広げた物語はこちらから。
ガーゴイルが強いのは主人公のせい!トルネコへの怒り心頭な気持ちを代弁
トルネコシリーズ一覧
【それ以外のドラクエキャラ紹介】
それから、他のドラクエキャラ紹介を見たい方はこちらから。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。