しあわせの国なんて存在しない。夜のカルカドに残された不憫な住民たち

「毎日が辛いよ。
 しあわせの国に行けば救われるのかねぇ。」

「そうだな。
 少なくとも水すらないこんな寂れた村よりはマシなはずだよな。」

 

 

はじめに

この記事はドラクエ6リメイク(スマホ版)を元に書いています。

所々好き勝手書いているので、原作とは多少違うのであしからず。

 

ドラクエ6をやったことがない方も、昔やったけど内容忘れてしまったかも、ぜひ読んでやってください。

それでは、始まり始まり。

 

前回記事

こちらは前回記事の続きとなっております。

テリーに八百長疑惑が発生したたときのお話はこちらから。

 

あわせて読みたい!

 

幻の階段

これはとある勇者一行(ドラクエ6)の物語。

テリーの八百長疑惑を解明したハッサンとミレーユは、次なる町に向けて旅立ち中です。

 

「なあミレーユ、次はどこに行けば良いんだろうな。」

「ドランゴがいた洞窟の工事が終わったみたいだから、そこから東に進めるみたいよ。」

「じゃあ次の行き先はそこで決定だな。」

「そうね。」

 

 

ハッサンたちが洞窟を抜けて北に進むと、少し離れた場所に民家を発見します。

 

「お前たちは旅人か?
 よく聞け、この家から西には絶対に行くなよ。」

「どうしてだ?」

「なんでも幻が見えるとか。
 バカバカしい話だが、森の中に階段があって、そこを登った人間は二度と帰って来れなくなるらしいぞ。」

「ふうん。
 でもそんな階段があるわけねえよな、なあミレーユ?」

「いえ、あったわね。」

「いやあるのかよ!」

 

 

森の中で階段を見つけたハッサンたち。

怪しいと思いながらも、さっそく登ってみることに。

すると見覚えのない新しい土地へと到着します。

 

寂れた町

「長い階段だったね。
 もう足がパンパンだよ。」

「おいおい、これしきの階段で疲れてたら魔王なんて倒せねえぜ?
 バーバラは一番若いんだからしっかりしてくれよな。」

「ハッサンみたいな全身筋肉と一緒にしないでよ。
 こちとらか弱い乙女なんだから。」

「へいへい。」

 

 

ハッサンたちは長い長い階段を登って「上の世界」にたどり着きました。

そしてしばらく歩いていると、砂漠の中にある寂れた町を発見します。

 

「ここはカルカドっていう町らしいな。
 なんか住民の顔が暗いぜ?」

「なにか事情でもあるのかしら。」

「おやおや。
 旅人がこんなところまで来てくれたのか。
 ここは何もない町だがゆっくりしておくれ。」

「おお、親切にありがとうな。
 ところで喉が乾いたんだが水はどこにあるんだ?」

「悪いねえ。
 ご覧のとおり干からびちまって、満足に水すらないんだよ。
 でも井戸の中になら少し残っているかもしれないねえ。」

「いや、やっぱ良いや。
 そんな貴重な水もらえないぜ。」

 

この町には水すら満足にないみたい。

最近は雨もあまり降らず、村人たちは困っているよう。

でもそれだけなの?

それになんだか人も少ないような・・・。

他にもなにか裏がありそうです。

ハッサンたちはもう少し調査をしてみることにします。

 

 

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「ごめんくださ~い。」

「まあ、お客さんが来るなんていつぶりかしら。
 カギは開いているのでどうぞ中に入ってください。」

「お邪魔するぜ。」

「ゴホゴホ。
 今お茶の準備をしますからね。」

「っておい、あんた顔色が悪いみたいだが大丈夫か?
 お茶なんて要らねえから大人しく寝てくれよ。」

「ごめんなさい。
 病気になってからこの有様なの。
 お客人のおもてなしすらできないなんて。」

「そんなに落ち込むなよ。
 そうだ、アモールの水っていうのがあってよ、それがあればもしかしたら治るかもしれねえ。
 今すぐ買ってくるからちょっと待っててな。」

「大丈夫です。
 うちにはお支払いするお金なんてありませんし、私ももう長くはないでしょう。
 だからお気になさらず。」

「そうか。
 でもこんなときに一人きりで寝ているなんてな。
 家族はどこかに出かけているのか?」

「しあわせの国に行ったわ。
 そこなら私の病気を治すクスリがあるかもしれないって。」

「へぇ。
 早く帰ってくるといいな。」

「たぶんまだ帰ってこないわ。
 だってこの家を出てからもう一月にもなるもの。
 そんなクスリ探さなくても良いのに。」

 

 

この女性は一人で歩くこともままならない重症なのに、ここで一人お留守番。

いつ帰ってくるかも分からない家族を待ち続けているとのことです。

強がっているように見えますが、その横顔にはどこか寂しげな表情が伺えます。

ハッサンはこの女性の家族がいる「しあわせの国」に行ってみることにしました。

 

満月の夜とひょうたん島

「あ、ミレーユどこ行ってたんだ?」

「他の住民から情報収集してたの。
 そのおかげで次の行き先が決まったわよ。」

「それはどこだ?」

「カルカドでは満月の夜になると、しあわせの国に行けるひょうたん島が現れるらしいの。」

「さすがミレーユ、その国に行きたいと思っていたところだぜ。」

「なら良かったわ。
 じゃあそれまで他の住民にも話を聞いて時間を潰しましょう。」

 

しあわせの国に行くためには、ひょうたん島に乗る必要があるみたい。

でもそのひょうたん島は満月の夜限定だとか。

ハッサンたちは全ての住民に話を聞いて歩き、夜になるのを待つのでした。

 

 

「おい、ひょうたん島が現れたぞ。」

「ありがたや。
 これでワシも救われる。」

「急げ、もうすぐ出発するらしいぞ。」

「ちょっと押すな、俺が先に行くんだ。」

 

「なあミレーユ、なんか皆おかしくなっちまったぞ。
 昼間は乗り気じゃなかったやつらまでひょうたん島を目指しているぜ。」

「なにか暗示が働いているのかも。
 ますます怪しくなったわね。」

「しあわせの国なんてあるわけねえのにな。
 騙されていることになぜ気づかないんだ。」

「寂しさ、不安、それに食料や水の心配までして人々は疲れているのよ。
 その弱った心に誰かの囁きがあったんだわ。」

「そいつは酷ぇ。
 これは絶対悪い奴らの仕業だ、俺らも早く急ごうぜ。」

「そうね。
 元凶を見つけて村の皆を助けなくちゃ。」

 

 

ハッサンたちはひょうたん島へと向かいます。

帰ってこない住民のため。

町に残されて寂しい思いをしている住民のため。

そしてあの病気で苦しんでいる女性のため。

幻想に騙された不憫な住民たちを助け出すため、勇者一行は夜の海に向かって駆け出したのでした。

つづく。

 

つづき

みんな、あのジャミラス様が演説してくれるってよ!

 

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ジャミラス討伐まで一覧

 

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今は2つの世界(ドラクエ6・サマナーズウォー)を旅して回っている。

そのうち世界を救うらしい。
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