俺と結婚してくれ!ドラクエ6ターニアを愛するランドの気持ち

ライフコッドで毎年行われている精霊の祭り。
今年もその時期が近づいている。
そして祭りの準備で村人が浮かれる中、一人の男は決意した。
「これは千載一遇のチャンス。
今年こそ、この熱い気持ちをあの子に伝えるんだ!」
はじめに
この記事はドラクエ6リメイク(スマホ版)を元に書いています。
所々好き勝手書いているので、原作とは多少違うのであしからず。
ドラクエ6をやったことがない方も、昔やったけど内容忘れてしまったかも、ぜひ読んでやってください。
それでは、始まり始まり。
前回記事
こちらは前回記事の続きとなっております。
いきなりムドーにやっつけられたお話はこちらから。
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ターニアを愛する村人
俺はランド。
この村で一番の男前だ。
俺は酒場の一人息子で、毎日ぐうたら過ごすのが日課である。
サボりすぎて父親にも呆れられているが気にしない。
そして同世代にも憎まれているが、それも気にしない。
あんな奴らは好き勝手させておけばいいんだ。
そんな俺には好きな子がいる。
それは村一番のべっぴんのターニアちゃん。
1つ年下でとにかく可愛い。
大事なことだからもう一度言わせて欲しい。
とにかく可愛い。
そんなターニアちゃんは隠れファンも多いし、画面の向こう側のプレイヤーにも大人気。
実はお前たちも好きなんだろ?
しかも親衛隊なるものもいて、うかうかしていては誰かに先を越されてしまうかもしれない。
気をつけないと。
ターニアのアニキ
ターニアちゃんにはアニキがいる。
俺はあいつのことを表面では「ア・ニ・キ」なんて呼んじゃいるが、もちろん本位ではない。
いつか義理兄弟になるからゴマすりしてるだけ。
本当はあいつのことなんか嫌いなんだ。
死んでしまえばいいのに。
俺はターニアちゃんが気になり窓から覗く。
するとそこにはターニャちゃん達が楽しそうに会話しているではないか。
今日もあいつはアニキ特権でイチャイチャしやがって。
それによく見るとペアルックだと??
羨ましいぞこんちくしょう。
いつかボコボコにしてやるからな。
そして村から追い出してやるのが俺の夢だ。
転機
そんな俺にも転機が訪れた。
あいつは年一回の祭りのためにお遣いに行くらしい。
なんでも村の民芸品を隣町マルシェのバザーで売って、そのお金で祭りに必要な『精霊の冠』を買って来るのだ。
つまりその間、バカアニキが家を留守にすることになる。
ようやくターニアちゃんが一人きりになり、邪魔者がいなくなる。
これはチャンスだ。
今のうちに少しでもターニアちゃんとお近づきにならないと。
俺はターニアちゃんをデートに誘うため、綿密な計画を立て始める。
勇者side
※今日はランドが主人公なので、どうでもいい勇者はかなり端折ります。
「うーん。
ついさっきまでムドーと戦っていたはずなのに、ここはどこ?」
「にいちゃん、寝ぼけているの?」
「うん?
君は誰?
それにミレーユはどこ?」
「それはどこの女よ!
にいちゃんに近づく悪い虫は許さないんだから!」
「なんか分かんないけどごめんなさい・・・。」
「いきなりお遣い?
めんどくさいなあ。」
「めんどくさいから、この弟子みたいなやつにお遣いを押し付けてみよう。」
「嫌だ。
俺は村に残るから、頑張れ、ア・ニ・キ!」
「なんか分かんないけどこいつ嫌いだな。
危険な臭いがする。」
「ようやく崖を抜けたぞ。」
「精霊の冠くださいな!」
「お父さんなら素材を取りに西の森に行ったわ。」
「そっか。
ならここで待たせてもらうよ?」
「良いけどいつ帰ってくるか分からないわよ。
だって森に入ったの3日前だから。」
「お姉さん、それを世間では遭難と言うんだよ?」
「あらそうなの。
じゃあ私の代わりに探してきてよ。」
「なんか人がいる。
その遊び楽しいの?」
「なわけないじゃろ。
早く助けてくれ。」
「じゃあこの手に捕まって。」
「よし来た。」
「って、アレ?
ぎゃー!」
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「崖から落ちたら町がある。
でも透明になっちゃった。」
「北の井戸に何かあるって?
いってみよう。」
「ワープ!!」
「やあ、さっきぶり。
俺じゃなかったら死んでいたよ?」
「これは悪かった。
お詫びに精霊の冠をタダで差し上げよう。」
「うむ、それでよろしい。」
「ただいま村長。
旅先でえらい目にあったよ。」
「いいからその大事な冠をよこせ。」
「俺の心配はしてくれないんだね?」
「当たり前だ。」
こうして、勇者の初めてのお遣いが幕を閉じる。
ちなみに色々端折ったが、オニオーンの大群に捕まり一度全滅したのは秘密。
ランドside
あのバカアニキが旅に出ている間、俺は何度もターニアちゃんの家を訪れた。
「ターニャちゃん、遊ぼうよ。」
「今日は祭りのリハーサルがあるから。
ごめんなさい。」
「ターニャちゃん、今日こそ遊ぼうよ。」
「今日は祭りで着る衣装の打ち合わせがあるから。
ごめんなさい。」
何度か遊びに誘うものの、一向に承諾してくれない。
どうやらターニアちゃんは忙しいらしい。
本当は避けられているような気もするが、落ち込んじゃいられない。
なんとしてでも気に入ってもらうんだ。
俺は次なる計画を進める。
精霊の祭り
そうこうしているうちにあいつが帰ってきて、遂に祭りが始まった。
今回の精霊役はターニアちゃんだから俺も気合が入っている。
一番良い場所を取って、間近であの笑顔を見るんだ。
もう少しでターニアちゃんの見せ場も終わり。
そして役目を終えようとした頃、突然ターニアちゃんの様子が豹変した。
「勇者よ 旅立ちなさい。
それがあなたに与えられた使命なのですから。」
なぜかターニアちゃんの背後に本物の精霊のようなものが見える。
さすがターニアちゃん、俺ごときでは何を言っているのかさっぱり理解できなかったが、それでも凄いことだけは分かる。
まさに迫真の演技だ。
ランド、ゲーム内一番の見せ場
精霊の儀式が終わると、村人は飲んで踊って騒ぎ出す。
これが毎年恒例の決まり。
男も女も大人も子供も、みんな我を忘れて盛り上がっているようだ。
のんきなやつらめ。
だが俺は違う。
今日で幸せを勝ち取るんだ。
俺はターニアちゃんを呼び出し、覚悟を決めて告白した。
「俺と結婚してくれ。」
「そもそも私たち付き合ってないよ?
ごめんなさい。」
その後ターニアちゃんは立ち去り、俺一人がその場に取り残される。
空には無数の星と、祭りで打ち上げられた花火が美しく光り輝いていた。
完
次回記事
旅立て勇者!
そして世界を救うのだ!
レイドックに旅立ってハッサンと出会ったお話はこちらから。
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ムドー討伐まで一覧
コメント
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ターニアさんいいですね。優しくて可愛いですし。
ちなみにダークドレアムを短期撃破して倒してもらう願いが現実世界のランドならよかったです(笑)主人公でも倒せますが戦う機能が無くかなりイラついてましたので。